Fortify the Future™: 持続可能な畜産業のために
持続可能性と農業は、必ずしも関連している言葉ではありません。ここ数年、農業の持つ役割と畜産による温室効果ガス(GHG)排出への影響について、誤った認識が広まっています。
畜産生産による温室効果ガスの排出量は、人為的な排出量のわずか12%しか占めていないことをご存知でしょうか?この値は、前回の国連食糧農業機関報告書の14%から低下しています。まだ多くの課題が残されているものの、今や多くの人々が、農業は私たちの未来に好影響を与える解決策の一部であると考えています。
ジンプロとしても、地球全体を考慮し、より持続可能な未来の創造に取り組んでいかなければなりません。ジンプロの栄養的解決策が飼料中に占める割合は0.5%未満ですが、健康、動物福祉、生産性、飼料効率、長命性向上といった重要なメリットを提供しながら、より収益性の高い畜産業をサポートします。
成長する世界で持続可能な畜産業を支えることは可能か?
畜産業及び私たちの世界における持続可能性とは何を意味しているのかを考えた時に、持続可能性と生産性向上は相反する目標のため私たちはジレンマに直面しています。
しばしば、小規模農場が持続可能で、大規模農場がそうでないかのように描かれるのを目にします。しかし、現実には、生産性と効率性が高ければ、どちらの場合でも持続可能であることが分かっています。どちらも動物を管理しながらも資源を効果的に利用することが出来ます。そして、そのための最善の方法を見つけるためには、畜産業の未来が何世代にもわたって存続可能であることを保証することが重要です。
世界人口が増加し、資源が限られてきている今、私たちは地球全体のことを考え、すべての行動が好影響を与えるよう取り組んでいかなければなりません。飼料だけでなく、私たちは生産方法やツール、経営方法を改善させることで、長期間に亘る成功した未来を実現しなければなりません。
持続可能な畜産業への取り組み
私たちは、家畜・家禽・水産生産業が気候変動解決に一役を買い、炭素隔離に貢献すると同時に増え続ける世界人口にとって健康で安全なタンパク質を供給出来ると信じています。
Fortify the Future™とは、ジンプロが行う全ての活動で持続可能性を考慮し、家畜だけでなく、家族、地域社会、そして地球を、現在そして将来の世代にわたって良くしていこうとする、私たちの継続的な取り組みです。
私たちの持続可能性への取り組みの根幹となる4つの柱があります。
- 環境:次世代のために資源を守るために環境負荷を減らす。
- 経済:飼料中に科学的裏付けのある栄養素を配合することで、飼料効率、動物の健康、生産性の向上など、経済的な利益につながります。
- 技術:長年に亘る研究とジンプロの持つ専門知識を通じて、私たちは農場の成績と持続可能性を高めるために必要な科学的根拠に基づく解決策を開発しています。
- 社会:慈善活動、ボランティア活動、地域奉仕活動は、強い地域社会を維持するために必要です。
Fortify the Future™は単なる使命ではなく、私たちが世界的にビジネスを行うための方法であり、その下で持続可能な解決策を今後も推進していきます。そして、ジンプロはお客様と協働しながら、開発を続け、各柱において以下の様に持続可能性を推進してきました:
- 環境:パイロットプロジェクトにより、ジンプロ工場の1つで年間80万リットルの節水が可能であることが明らかになりました。
- 経済:酪農、肉牛、養豚、養鶏の生産現場での各業務において、家畜の成績を向上させ、高い飼養効率を目指しています。
- 技術: ジンプロは動物の健康状態を維持することに役立つことで死亡リスクを低減します。
- 社会: ジンプロは食糧不足、貧困、メンタルヘルスなどの重要な問題に取り組むため、2023年に会社全体で1,400時間以上のボランティア活動を行いました。
私たちは、家族、パートナー、ビジネス、そして私たちの住む世界のために、より良い未来を築く責任があります。私たちは飼養効率を高め、生産量を増加させるため、動物栄養学の研究・開発を続けて参ります。それと同時に、農場でのパ生産性を向上させるための科学的根拠に基づく解決策を開発し、地域社会に影響を与える問題に率先して取り組んでまいります。
ジンプロと協働する
ジンプロは、全ての人にとってより持続可能な未来を目指しています。そのために、従業員、地域社会、パートナー、代理店、サプライヤー及び業界の皆様と協働して参ります。ジンプロの持続可能性への取り組みに関しては弊社HPをご覧ください。
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