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豚において、より良いライフタイムパフォーマンスのためのジンプロ・ミネラル給与

ウェス・シュベール博士

ジンプロコーポレーション

ジンプロ・ミネラルを給与することは、豚群の生産性を最大化するためには不可欠です。栄養プログラムを検討する際には、飼料中微量ミネラル量だけでなく、微量ミネラル源も重要です。健康に成長させるためには、子豚や肥育~仕上げ豚、候補豚、母豚、種雄豚といった一生を通して適切な微量ミネラル栄養素を摂取させなくてはなりません。

ジンプロ社の提唱するライフタイムパフォーマンスは、出生時から腸の健全性と形態を向上させます。それにより、豚がより多くの栄養素を吸収することができるようになり、栄養素を成長や肥育、繁殖に有効活用することができ、各飼養ステージでの生産性が向上します。

子豚の免疫反応能力を向上させる

豚の腸管には主に2つの機能があります。それは、必要な物質を取り込む消化機能と、有害物質を体内に入れないようにする防御機能です。分娩期の母豚飼料にジンプロ・ミネラルを添加することで、子豚の消化管の健全性と発達が向上します。

アベイラ亜鉛のようなジンプロ・ミネラルを分娩期の母豚飼料に添加することで、絨毛高と、絨毛高/腸陰窩比率が向上することが分かっています。これにより、子豚が栄養を吸収する腸内の表面積がより大きくなります。

また、ジンプロ・ミネラルを分娩期の母豚飼料に添加することで、14日齢の離乳期子豚の上皮内リンパ球数も増加します。このことは、感染に対して迅速かつ強固に反応する免疫細胞がより多く発現していることを意味しています。

肥育期におけるジンプロ・ミネラルの有用性

成長成績と平均日増体量は、採食量と栄養吸収量に関連がありますが、同様に腸管の健全性とも関連しています。消化管が健全であれば、病原体が腸管から血液へ侵入することを防いでくれるでしょう。そして、免疫刺激回数が減ることで、より多くの栄養素を成長に利用することができます。アベイラ銅由来の銅とアベイラ亜鉛由来の亜鉛などのジンプロ・ミネラルを給与することで、体重25~115kgの肥育〜仕上げ期豚において、平均日増体量が5％増加したことが試験から分かっています。

ジンプロ・ミネラルはストレス軽減に役立つ

ストレスは、生産性に悪影響を及ぼします。ストレスは採食量の減少を引き起こし、その結果として増体率の低下や成長の鈍化が起こり、豚の健康全体に悪影響を及ぼします。ストレス要因が増えると、生産性が悪化してしまいます。

暑熱や離乳ストレスなどのストレス要因の影響を管理することも、腸管の健全性維持に大切です。ジンプロ・ミネラルは、より強固な免疫反応を獲得させることで、豚の免疫能力を補助します。

アベイラ亜鉛由来の亜鉛を給与することで、腸管の健全性を高め、リーキーガットによる免疫刺激回数を減らすことができます。12時間に亘り急性暑熱ストレスを暴露した試験から、アベイラ亜鉛由来の亜鉛を給与した豚は対照区と比べて、＊経上皮電気抵抗（TER）がより高いことが分かっています。このことは、腸管の健全性が改善したことを意味しています。下の写真は豚がストレスに晒された際の小腸の形状を示しており、ストレスが小腸の腸管機能を弱めることが分かります。

＊経上皮電気抵抗は腸の管腔側と基底膜側に電気を流し、その抵抗によりタイトジャンクションのバリア機能を評価する方法です。数値が高い方がバリア機能があるという意味です。

繁殖能力を向上させる

母豚の跛行は、繁殖能力に直接悪影響を及ぼします。跛行は、物理的なストレスや動物の健康問題を引き起こすだけでなく、免疫反応の引き金にもなります。それにより、栄養素が繁殖以外に利用されてしまいます。また、跛行母豚は授乳期の採食量が少ないので生産性が更に悪化するでしょう。

アベイラ亜鉛、アベイラ銅、アベイラマンガンを処方したアベイラサウを給与することで、母豚での跛行の発症や重症度を低下させ、繁殖成績や乳生産を改善させることが試験から分かっています。アベイラサウを分娩期及び授乳期に給与することで、無機微量ミネラル単独給与時と比較して、子豚の離乳体重が平均200g以上増加しました。

一生を通して最高の給与を

皆さんの栄養プログラムに、ジンプロ・ミネラルを組み込むことは、出生から育成期、肥育期、繁殖期といった一生を通して利益をもたらしてくれるでしょう。母豚飼料にジンプロ・ミネラルを添加することで、子豚の腸管の健全性及び母豚の乳生産が向上し、より多くの栄養素を成長に使うことができるようになり、一生のうちの早い段階から成功をもたらしてくれるでしょう。また、動物の成長に合わせて、ジンプロ・ミネラルを給与することで、動物が適切にストレスに対応でき、生産性が向上するでしょう。

各ステージでの豚の健康及び生産性向上に関するご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。また、ライフタイムパフォーマンスの詳細につきましては、弊社ホームページをご覧下さい。