ジンプロ・ミネラルはウシ伝染性鼻気管炎ウィルス(IBRV)との闘いを支援する
Share

ジンプロ・ミネラルはウシ伝染性鼻気管炎ウィルス(IBRV)との闘いを支援する

クリス・アシュワース博士、獣医師

ジンプロコーポレーション

* この記事の内容はアメリカにおける事例です

牛の呼吸器性疾患(BRD)による経済損失は年間で8〜9億ドルに上ると試算されています。さらに、疾病に罹患した牛の処理にも年間1.1億ドルもの費用がかかっています。アメリカにおいて、一般の肥育農場に導入した素牛の事故原因全体の内80%が、BRDに関連するものである可能性が研究によって示されています。

この疾病は、肉牛業界全体と個別の農場に甚大な損失を招いています。ジンプロ・ミネラルを給与することで、牛の疾病に対する抵抗性を高め、呼吸性疾患に至る感染に対しての免疫機能を上げましょう。

 

炎症反応のコントロールにジンプロ・ミネラルが寄与する

産者の皆様は、牛の免疫機能に特別の注意を払わなければいけません。呼吸器感染によって、上部呼吸器官の上皮組織が破壊されてしまい、下部呼吸器官への病原菌の侵入を許してしまいます。そうすると炎症反応が長引き、増体の減少や飼料効率の低下、斃死率の上昇に繋がってしまう場合があります。

どのようにジンプロ・ミネラルが疾病に対する炎症反応のコントロールに寄与し、IBRVとの闘いをサポートするのかについて探るべく、ジンプロ社はテキサス州農業試験場とノースキャロライナ州立大学と共同研究を行いました。

このジンプロ・ミネラルがIBRV感染予防に及ぼす影響を調べた試験では、14頭の去勢雄子牛を供試しました。それぞれの子牛の母牛は体重別に2つの区に分けられました(1区につき2反復区)。この2区では2種類の微量ミネラル給与プログラムが行われ、1つの区にはジンプロ・ミネラル由来の亜鉛とマンガンを給与し、もう一方には無機ミネラル由来の亜鉛とマンガンが給与されました。給与期間はそれぞれ、分娩100日前から離乳(アメリカでは子牛出荷まで親付けが一般的で、離乳はおよそ7ヶ月齢程度で行われます)までとしました。

1月に生まれ、8月に離乳した子牛は、平均体重266kgで、ノースキャロライナ州ローリーから2,500km離れたテキサス州ブッシュランドにあるテキサスA&M大学肥育研究農場に輸送されました。

肥育農場においてこれらの導入牛にはIBRVワクチン接種は行いませんでした。導入牛にはそれぞれ母牛の妊娠中に給与した微量ミネラル供給源と同じものを給与しました。導入牛には28日間(ストレス期)下記の微量ミネラルを飼料中に投入し、その後29日目にIBRVのCooper株を用いて攻撃試験(IBRV期)を行いました。

ジンプロ区:亜鉛50ppm、マンガン40ppm

無機ミネラル区:亜鉛50ppm、マンガン40ppm

 

ジンプロ・ミネラル:ストレスの影響を緩和する

ジンプロ区と無機ミネラル区の去勢雄牛の出生時体重に差はありませんでしたが、肥育農場到着時の体重はジンプロ区の導入牛の方が無機区と比較して17kg重いという結果でした。さらに導入28日後の体重も、ジンプロ区が8.7%重く、これはジンプロ区の去勢雄牛は肥育農場導入後最初の28日間において、8.5kgという高い乾物摂取量であったのに対して、無機区では7.6kgであったことに起因しています。この結果は、母牛を介してジンプロ・ミネラルの供給を受けた去勢雄牛は輸送ストレスを上手く乗り越え、新しい環境への馴致もスムーズであったことを示しています。

 

ジンプロ・ミネラル:IBRVによる攻撃の影響を抑える

IBRVの攻撃試験中、ジンプロ・ミネラルの給与を行った去勢雄牛では乾物摂取量が20%低下したのに対して、無機ミネラルを給与した牛は49.9%低下しました。さらに、ジンプロ区の去勢雄牛は体重の減少総量が少なく、体重減少を示したのは6日間だけでした。無機ミネラル区の去勢雄牛では10日間体重が減少しました。また、ジンプロ区ではIBRV攻撃試験中、直腸温度も低く推移しました。

妊娠期最後の90日間と離乳後にジンプロ社の有機亜鉛と有機マンガンを給与することで、ストレスの影響を抑え、呼吸器性疾患の問題を緩和することが期待されます。

ジンプロ・ミネラル給与による牛伝染性鼻気管炎ウィルス(IBRV)コントロールの詳細について、弊社営業担当者にお問い合わせください。