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レイヤー鶏の健康と卵殻品質を向上させるための3つの理想的特性

アルバ・ファイヤマン博士

ジンプロコーポレーション

現代のレイヤー鶏の生産寿命は約100週間であり、その期間で強固な卵殻を持つ卵を約500個も産むことを求められます。これらの需要を満たすために、生産者はレイヤー鶏に、以下の3つの理想的特性を確実に持たせなければなりません。

強健性

強健なレイヤー鶏は、生産期全体を通して健康でかつ、疾病や他の刺激から回復するための免疫力が高いです。それにより、一生を通して健康維持と卵生産により専念出来る様になります。強健であることは、ワクチン接種を行う生後初期で特に重要です。地域にもよりますが、10種類以上のワクチンを接種することもあります。従って、それらのワクチンに対して適切な反応をするために、強健でなくてはなりません。強健な免疫反応がなければ、鶏は疾病から身を守るための抗体を産生することが出来ないでしょう。

強固な骨と、趾の健康

レイヤー鶏において、生後初期に強固な骨と骨髄骨を形成するということが重要な理由が2つあります。1つ目は、鶏は15週齢まで骨量が十分ではないため、強固な骨と骨髄骨が形成できていないままだと生産期に骨折してしまい、それが原因で様々な面において健康に悪影響を及ぼすことがあるからです。2つ目は、骨の健康が直接卵殻品質に関係しているためです。骨から動員されたカルシウムは卵殻に沈着しますので、骨が健康でなければ卵殻品質も低下するでしょう。

産卵持続性

産卵持続性は、生産者の収益性に直接影響を与える要因です。育種改良におけるピーク産卵率に到着することよりも、高い産卵率を数週間持続することの方が重要です。ピーク生産率を維持しながら、高い卵殻品質を維持することはとても難しいです。強健性と、骨の健康を向上させることで、産卵持続性を向上させ、生産期を通して高い卵殻品質を維持しながら、最大の産卵能力を発揮することが出来るでしょう。

業界のトレンドによって生じる新たな課題

業界のトレンドと消費者需要により、レイヤー鶏が上記の理想的特性を得ることが重要である一方で、様々な課題が生じます。レイヤー鶏の飼養管理を変えた幾つかのトレンドをご紹介します。

ケージフリー

近年の鶏卵・鶏肉消費者は、以前より動物福祉に関心が高くなっています。その結果、ケージフリー卵の市場は成長しています。またEUにおいては、採卵場におけるケージの使用がすでに禁止されています。アメリカでは、ケージの使用が減少しています。

これが、生産者に新たな課題を与えることになります。ケージフリーでは、ケージ飼いと比べ鶏がより多く動き回ることが出来るので、その結果骨折しやすくなります。そのため、骨と趾の健康がより重要となります。その上、ケージフリーでは環境を制御することが難しく、更に一般的に抗生物質を使わずに育てられています。これらに要因によって、鶏はより細菌やウイルスに感染しやすくなります。

栄養強化卵

消費者は、より健康に良い卵を求めていますので、微量ミネラル強化卵市場は成長しています。レイヤー鶏にジンプロ・ミネラルを給与することで、亜鉛や鉄、セレンなどの微量ミネラルの卵白や卵内への移行率が増加します。それにより、卵は消費者にとって、これらミネラルの供給源となるのです。

ジンプロ・ミネラルは、鶏が理想的な特性を獲得することに貢献する

ジンプロ・ミネラルを初生雛から給与することが、レイヤー鶏の強健性と骨の健康を高め、卵殻品質に好影響を与えるために最も期待出来る方法です。

亜鉛とマンガン、銅は免疫系において重要な役割を担います。更に、亜鉛は細菌やウイルス感染から鶏を守る上皮防御層の発達においても重要な役割を担っています。また、亜鉛とマンガン、銅は適切な骨の発達に必要です。

最近の試験から、レイヤー鶏の雛にアベイラZMC由来の亜鉛、マンガン、銅を初生時から給与すると、無機微量ミネラル単独給与時と比較して、5週齢時で高い均一性と、亜鉛、マンガン、銅、カルシウム、リンの高い蓄積が確認出来ました。また、アベイラZMCを給与した鶏において、15週齢と93週齢時点の骨密度が高いことが分かり、その結果。92週齢時点の卵殻厚が0.34mm厚くなりました。

レイヤー鶏を健康に飼育ための、人、製品、ツール

新しい業界や消費者のトレンドによって、生産者はレイヤー鶏の強健性や強固な骨の形成、産卵持続性を向上させる方法を模索しています。ジンプロ・ミネラルの様な吸収性の高い微量ミネラルを給与することで、初生時から健康が向上し、そして生産期を通しての成功を収められる様になるでしょう。

採卵鶏農場において私たちがどの様にお手伝いできるのかに関するご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。